学習目標 |
文化人類学の中でも、特に観光人類学と呼ばれる分野を学ぶことにより、自文化と異文化をともに知る視点を獲得することを目指す。 |
授業概要 |
「観光」は現代世界を特徴づける現象として、多くの学問分野が注目するテーマである。本授業では観光に関係する事象を文化人類学的にどのように理解するのかについて講義する。特に観光と文化との関係に注目することにより、いかにして文化が意識化され、操作され、場合によっては作り変えられるのか、という動態的な状況について講義する。そのための事例として、担当教員がこれまで調査してきた、東南アジアやオセアニア、日本国内における観光の事例について紹介する予定である。なお下記の授業計画は実際の授業の進行の度合いによって変更する可能性がある。 |
テキスト |
必要な資料を授業中に配布する。 |
参考文献?課題図書 |
山下晋司(編) 2007年 『観光文化学』 新曜社。 山下晋司 2009年 『観光人類学の挑戦』 講談社。 |
受講生への要望 |
観光人類学とは単なる観光業に関する知識ではなく、観光を通して自文化と異文化を知る、きわめて文化人類学的な学問である。そのため受講生は観光だけでなく、文化人類学にも興味を持って講義に臨むことを希望する。 |
評価方法 |
平常点と学期末試験の成績をもとに評価する。平常点とは単なる出席回数ではなく、毎回の授業後に回収するリアクションペーパーの内容及び授業態度によって判断する。極度に授業態度の悪い者には単位を認めないので注意すること。 |